司法書士が辞任。任意整理のやり直しは可能か

「借金減額診断」「国の認める減額措置」というようなあやしい広告につられて任意整理を依頼したものの、高額な毎月の支払いができなくなり弁護士や司法書士に辞任され、当事務所に相談される方が増えています。
このページでは、毎月の支払いができず辞任されてしまった方の任意整理のやり直し、2回目、3回目の任意整理が可能かについて司法書士がご説明しています。
任意整理のやり直しがうまくいくのはこんなケース
| ○ やり直しができやすい | × やり直しが難しい |
|---|---|
| 1一時的な収支の悪化で払えなくなった | 1現在までずっと収支が悪化したまま |
| 2異常に費用が高い事務所に依頼していた | 2事務所費用は普通だった |
| 3返済代行を止めて自分で返済に切り替え可能 | 3今後も返済代行を利用したい |
| 4任意整理が失敗した原因を理解できている | 4失敗した原因を理解できていない |
任意整理のやり直しがうまくいきやすいのは、次のようなケースです。
うまく行きやすい1つ目は、前回任意整理が失敗した原因が、一時的な収支の悪化であるケースです。一時的に収入が減ったとか、臨時支出が発生したことにより返済ができなかったようなケースでは、、状況が落ち着いたあとに再度任意整理を行えば、成功する可能性が高いです。
これに対して、収支が悪化した状態のまま、毎月の返済に不足している状態が継続している場合は、任意整理をやり直したとしても再び支払いが難しくなる可能性が高いです。
うまく行きやすい2つ目は、前回依頼していた事務所の費用が、異常に高かったというような場合です。費用が安い事務所に依頼し直せば、任意整理のやり直しが成功する可能性が高いです。
最近、一部の事務所で、任意整理の費用が驚くほど高額になっているケースがあります。1社3~4万円程度が任意整理の費用の相場ですので、それを大きく超える返済額になっているなら、その事務所は費用設定が高いということになります。そもそも費用がいくらなのかを理解しておられない場合も多く、2回目の任意整理でもまた異常に費用の高い事務所に依頼したりされる方が多いですが、そのような事務所に依頼していると、何度任意整理をやり直しても、うまくいく可能性は低くなります。
うまく行きやすい3つ目は、和解後の事務所による「返済代行」の利用を止めて自分で返済するように切り替えて、返済代行費用を節約できるケースです。
毎月の返済をまとめて事務所に送金すると、各社に分配してくれるというサービスを、「返済代行」と呼びます。返済代行を利用すると通常、毎月の返済とは別に「返済代行料」が発生します。返済代行を止めて、銀行の無料の自動送金のサービス(例:三井住友銀行の定額自動送金《きちんと振り込み》)を利用すれば、毎月の負担を減らせます。
うまく行きやすい4つ目は、「なぜ失敗したのか」を本人が理解されており、問題点の解決に取り組んでおられるケースです。
前回うまくいかなかった原因を整理し、「何が問題だったのか」「どう改善するか」を把握できている方は、再度の任意整理でも成功しやすい傾向があります。逆に、失敗した理由がよくわからないまま再度手続きを始めると、同じ問題を繰り返してしまうことがあります。
任意整理のやり直しのご相談の際に教えていただきたい情報
任意整理のやり直しご希望のメールをいただく場合は、下記の情報を分かる範囲で書いていただけると助かります。
1.前の任意整理を依頼した事務所名
2.その事務所に任意整理を依頼したのはいつ頃か
3.毎月いくらずつ費用を払っていたか
4.いつ払えなくなったか、総額でいくら払ったか
5.なぜ払えなくなったか
6.現在の債務状況(相手先と債務残高)
7.今後、確実にお支払い可能な月額
2.その事務所に任意整理を依頼したのはいつ頃か
3.毎月いくらずつ費用を払っていたか
4.いつ払えなくなったか、総額でいくら払ったか
5.なぜ払えなくなったか
6.現在の債務状況(相手先と債務残高)
7.今後、確実にお支払い可能な月額
もし今の依頼先の事務所が辞任するというのなら、各社との和解状況や返済状況を確認してください。辞任する事務所に「和解契約書や返済計画表はもらえますか?」と聞いていただけると良いと思います。
また、未払いの費用については辞任後も追加で請求されるのか、逆にプール金があって返金されるのか等についても、事務所との契約によって決まっており当方では分かりませんので、ご確認いただきたいと思います。
なお、松谷司法書士事務所では、原則としてご来所による面談のうえで任意整理をお引き受けしています。ただし、下記の3つの条件に該当される場合には、ご来所なしでの任意整理のご依頼をお引き受けしています。
1. 案件に緊急性がある(次回の返済が困難とか、既に延滞しているなど)
2. 来所面談なしでのご依頼を希望している
3. 来所面談のできない事情がある(遠方であるなど)
2. 来所面談なしでのご依頼を希望している
3. 来所面談のできない事情がある(遠方であるなど)
遠方にお住まいの方からのお問い合わせ時には、必ずこれら3つの条件に該当されるかをお聞きしますので、メールをいただく際には、「3つの条件には該当している」旨、書いていただけるとお話が早く進められます。
ただし、自己破産や個人再生のご依頼については、3つの条件に該当されていたとしても、月1回くらいのペースで事務所に通っていただくことができない方からのご依頼はお引き受けできませんのであらかじめご了承ください。
ただし、自己破産や個人再生のご依頼については、3つの条件に該当されていたとしても、月1回くらいのペースで事務所に通っていただくことができない方からのご依頼はお引き受けできませんのであらかじめご了承ください。
毎月の返済額はいくらになりますか?というご質問について
任意整理をやり直したいというご相談の際、「毎月の返済額はいくらになりますか?」というご質問をよくいただきます。しかし、任意整理後の返済額は、お一人おひとりの状況によって大きく異なるため、初回相談の段階で正確な金額をお伝えすることは困難です。
もしかすると、以前のご依頼先の事務所では、最初に「毎月◯万円ずつ入金してください」と言われ、毎月のお支払いを開始されたかもしれません。
最近そのような方式を採用する事務所が多いようですが、この方式には問題点があります。それは「毎月入金した◯万円を費用にあてるのか、返済にあてるのかは事務所におまかせ」ということになり、支払ったお金のうちいくらが費用にあたり、自分がどのくらい事務所に費用を払ったのかが分かりにくい」ということです。
したがって当事務所では、このような方式は採用しておりません。
当事務所では、ご依頼後にまず事務所費用のお支払いを開始していただき、事務所費用を全額お支払いいただいた後に、各債権者への返済を開始する流れを基本としております。この方式であれば、上記の問題点はクリアできます。
また、費用のお支払いと返済を並行する場合とくらべ、毎月のご返済額を抑えることも可能となります。
当事務所では、ご依頼後にまず事務所費用のお支払いを開始していただき、事務所費用を全額お支払いいただいた後に、各債権者への返済を開始する流れを基本としております。この方式であれば、上記の問題点はクリアできます。
また、費用のお支払いと返済を並行する場合とくらべ、毎月のご返済額を抑えることも可能となります。
そして、まずは事務所費用、全額お支払い後に返済開始という流れですので当然、費用のご入金中と各債権者への返済開始後で、お支払いいただく額が変わります。
まず、事務所費用については、できる限り無理のない分割払いを設定しております。ご事情によっては、生活再建を優先するため、当初1~2か月程度は月額5,000円前後の少額からスタートしていただくこともあります。
また、各債権者への毎月の返済額がいくらくらいになるのかについては、最低限、「会社名と残高、各社との正常取引期間(現在までに返済を継続してきた期間の長さ)」をお聞きすれば計算できることが多いです。
しかし、延滞状況や債務総額、収入の安定性、賃貸か持ち家か、カードの利用内容その他によっても返済月額が変わることがありますので、「会社名と残高、各社との正常取引期間」のみによって計算した毎月のご返済額は、あくまでも参考程度の数字となります。
しかし、延滞状況や債務総額、収入の安定性、賃貸か持ち家か、カードの利用内容その他によっても返済月額が変わることがありますので、「会社名と残高、各社との正常取引期間」のみによって計算した毎月のご返済額は、あくまでも参考程度の数字となります。
任意整理を失敗しやすい事務所とは
任意整理を失敗した方に、「どのような事務所に今まで頼まれたのか」とお聞きすると、下記のような事務所に依頼して失敗している方が多いことが分かりました。つまり、下記のような事務所に依頼されると、失敗につながる可能性が高くなります。
こんな事務所には注意してください
任意整理を失敗した方からお話をお聞きすると、下記のような特徴のある事務所に依頼してしまい、結果として返済が続かなくなったケースが少なくありません。
- 任意整理の費用が高い。費用がはっきりしない(1社◯円~のような広告)。
- 「借金減額診断」「国の認める減額措置」という広告で集客をする。
- 任意整理を開始する前の債務状況や家計収支の聞き取りがいい加減。
- 早期の契約を迫る。
- 司法書士に直接質問することが難しい(なかなか連絡が取れない)。
- 毎月の支払額は説明されるが、その内訳がはっきりしない(費用の支払い総額が分からない。)
- 和解がまとまったときに報告がないため、任意整理の進捗がはっきりしない。
こんな事務所に依頼して、大切なお金と時間を無駄にせず、解決への最短距離を走っていただくことをおすすめします。
まとめ
当事務所で2回目、3回目、4回目の任意整理をする方が、最近本当に多いです。
中にはそもそも任意整理での解決は難しいというケースもありますが、費用の高すぎる事務所に依頼している場合や一時的な事情での返済困難が原因の場合など、やり直しが可能なケースも多いです。
どうしても任意整理で解決したいという場合には、松谷司法書士事務所まで、一度ご相談ください。
どうしても任意整理で解決したいという場合には、松谷司法書士事務所まで、一度ご相談ください。
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