自己破産の相談の様子

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司法書士による自己破産相談の様子

まず最初に、受け付け用紙に、氏名・住所・連絡先・家族構成や職業などを記入していただきます。
ご記入いただいた後に、お借り入れの状況をお伺いしていきます。

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自己破産の相談の様子 01

現在の債務と家計の状態の確認

司法書士

「では、現在どこからいくらぐらいの借り入れがあるか、大体の金額を教えていただけますか?」

ご相談者様

「はい。~から大体50万円ぐらいです。~からは、30万円ぐらいです。~からは・・・」

司法書士

「これらはすべてキャッシングですか?何かローンを組んで物を購入しているものもありますか?」

チェックポイント

ローンを組んで物を購入している場合、換価価値のないような物を除いて、所有権は通常ローン会社にあります。そしてこの場合、購入品の引き上げがありますので、物の購入の有無について確認しています。

ご相談者様

「それはありません。すべてキャッシングです。」

司法書士

「わかりました。借り入れについては、これらですべてですか?他に、公的な借り入れ、たとえば市や県からの生活費の貸付とかはないですか?」

ご相談者様

「ありません。それらですべてです。」

司法書士

「わかりました。では、全部で7社で、合計は・・・大体300万円ぐらいですね。この中で一番古くからつきあいのあるのは、どこですか?」

ご相談者様

「A社です。B社とC社も、大体同じくらいの時期から借りていました。」

司法書士

「それは、いつぐらいですか?」

ご相談者様

「そうですね・・・。3年ぐらいでしょうか。」

司法書士

「わかりました。」

チェックポイント

ここでは、利息制限法超過の利息( いわゆる、グレーゾーン金利) で取引を継続している場合、利息制限法の上限の金利で計算のやり直しが可能であるため、取引期間をお聞きしています。取引期間が長期にわたる場合、借り入れ残高が少なくなったり、払いすぎが発覚することもあります。この事例では、約3 年ということで、過払いになっている可能性は低いということを確認しました。

司法書士

「では、次に家計についてお聞きします。少し、プライベートなことになりますが、必要なことですので、教えてください。まず、毎月の収入はどのぐらいですか?」

ご相談者様

「色々引かれて、手取りでは15万円ぐらいだと思います。」

司法書士

「奥様は、仕事をしておられますか?」

ご相談者様

「いいえ。妻は専業主婦です。」

司法書士

「わかりました。では、次に支出についてお聞きします。毎月の食費や、光熱水費、電話代はいくらぐらいですか?」

ご相談者様

「食費が夫婦で7万円ぐらい、光熱水費、電話代、携帯電話代もあわせると・・・4万円ぐらいでしょうか。」

司法書士

「車は利用されますか?」

ご相談者様

「はい。」

司法書士

「では、ガソリン代や駐車場代がかかりますね。どのくらいですか?」

ご相談者様

「一戸建てなので、駐車場は借りていませんが、ガソリン代は月に2万円ぐらいはかかります。」

司法書士

「生命保険は入っておられますか?」

ご相談者様

「いいえ。保険には入っていません。」

司法書士

「なるほど。それでは、合計毎月少なくとも13 万円は生活費がかかるわけですね。毎月返済に充てられるお金は、どのくらいありますか?」

ご相談者様

「正直、生活費だけでも苦しいので、返済に充てられるお金はありません。借り入れを開始したのも、生活費不足が原因ですので・・・。」

司法書士

「わかりました。債務整理の方法には大きくわけると3種類あります。自己破産、個人再生、任意整理という方法です。
このうち、個人再生、任意整理という方法は、毎月一定の金額の返済ができることが条件となっていますので、現在~さんの債務を整理する方法としてとれるのは、自己破産ということになります。」

チェックポイント

収入と支出、お借り入れの状況を検討した結果、自己破産の手続きがもっとも適しているということがわかりました。次に、自己破産の手続きや必要な書類、デメリットなどについての具体的な説明に入っていきます。

 

自己破産の相談の様子 02

自己破産手続きのデメリットの説明

ご相談者様

「自己破産ですか。自己破産というのは、どのような手続きでしょうか。」

司法書士

「自己破産の手続きは、現在の借り入れの状況や家計の状況、借り入れに至った経緯などを裁判所に報告して、裁判所から支払いが不可能であるということを認めてもらって、支払いの免除を受ける手続きです。」

ご相談者様

「そうですか。何か破産することで私に不利益なことはあるのでしょうか。」

司法書士

「デメリットは、大きく分けて3つあります。ひとつは、信用情報機関に自己破産の事実が登録されるために、借り入れが将来7年にわたってできなくなることです。もうひとつは、一時的に就くことができなくなる職業があることです。最後に、官報というものに住所氏名が公告されることです。」

ご相談者様

「官報に公告?どういうことですか?」

司法書士

「官報というのは、簡単にいうと、国の広報紙です。ここに住所と氏名が載ります。すると、ヤミ金や、架空請求の業者がこれを名簿のように利用して、いろいろダイレクトメールを送ってきたりします。また、官報を見る人は少ないので可能性は低いですが、知人に破産の事実を知られる可能性があります。」

ご相談者様

「なるほど。架空請求に引っかかったりしないように注意しないといけないのですね。もうひとつの、就けなくなる職業というのは、具体的にはどんな職業でしょうか。」

司法書士

「そうですね。我々司法書士のような士業もそうですし、警備業や保険の外務員もダメです。免責の決定が確定するまでの間だけですが。」

ご相談者様

「私は事務仕事ですが、大丈夫ですか?」

司法書士

「はい。それであれば問題はありません。」

チェックポイント

自己破産の手続きは、債務をすべて帳消しにするという強力なメリットがありますが、デメリットもあります。
手続きを開始する前に、そのデメリットについてもご説明をしています。

 

自己破産の相談の様子 03

自己破産手続き費用の説明

司法書士

「それでは、自己破産の手続き費用についてご説明させていただきます。自己破産の手続き費用は、債権者の数によって異なるのですが~さんは7社のお借入があるので200,000円となります」

ご相談者様

「それは、分割払いは無理でしょうか。」

司法書士

「はい。通常、みなさん分割でお払いいただいています。毎月無理のない金額の分割でお支払いいただければ結構です」

ご相談者様

「では、毎月25,000 円ずつの分割でお願いできますか?」

司法書士

「わかりました。では、毎月25,000円の8回払いでお願いします。こちらの口座が報酬の振り込み口座になります。メモをお渡ししておきます。支払いは今月末から可能ですか?」

ご相談者様

「はい。今月の25日が給料日ですので、そこから月末までにお支払いさせていただきます。」

司法書士

「よろしくお願いします。」

 

自己破産の相談の様子 04

必要書類とこれからの手続きの流れの説明

司法書士

「それでは、自己破産申し立てに必要な書類の説明をしますね。まずは住民票です。これについては、世帯全員のものを本籍は省略せずに・・・( 中略)。以上です。これらの書類を揃えて、次回お持ちください。次にお越しいただくのは、~月になります。またその頃にお電話しますので、それまでに書類を準備しておくようにしてください。」

ご相談者様

「わかりました。よろしくお願いします。」

司法書士

「では、これでご説明は以上になりますが、他に何かわからないことはありますか?」

ご相談者様

「大丈夫だと思います。」

司法書士

「では、またご連絡しますので、よろしくお願いします。」

チェックポイント

これで、自己破産手続きの説明が終了しました。若干省略している部分もありますが、だいたいこのような感じで説明が進みます。

 

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