債務整理と家族

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司法書士松谷の写真

債務整理をされるにあたり、ご家族への影響を心配される方は、非常にたくさんおられます。

このページでは、ご家族に内緒で債務整理をすることができるのか、また、ご家族に内緒で債務整理を進めている場合に、どのようなときに債務整理をしていることがバレてしまうのか等について、司法書士がご説明しています。

1.家族に内緒で債務整理できるか

まず、同居していないご家族には、債務整理をしたことがバレることはほとんどありません。

たとえば、ご実家を出て一人暮らしをされている方が債務整理をしても、ご実家のご両親に、債務整理をしていることがバレることはほとんどありません。
債務整理をしていることがバレてしまう可能性があるのは、同居のご家族についてです。

債務整理には、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類がありますが、手続きによって、同居のご家族に内緒でできやすいものとできにくいものがあります。

ひとつずつ、家族に内緒でできるかどうか、ご説明してまいります。

任意整理の場合

任意整理というのは、司法書士が債権者と代理交渉し、将来利息のカットや長期分割払いにして毎月の支払額を下げるなどの和解(債権者との合意)をして、余裕を持って支払いが可能となる状況をめざす、という手続きです。

任意整理の手続きは、自己破産や個人再生よりも、ご家族に内緒で進めていきやすい債務整理手続きです。

なぜ任意整理はご家族に内緒で進めていきやすいのかというと、自己破産や個人再生の場合とくらべると、手続きがシンプルなものであるためです。

任意整理は、自己破産や個人再生よりも手続きにかかる時間も短いうえ、債権者と交渉する際にも、給与明細や収入証明、通帳などの資料の提出を求められることも少なく、受任通知が届けば債権者からの督促も止まり、代理人と債権者との間だけで進めることが可能であることから、家族にバレる機会はあまりないのです。

ただし、任意整理をする会社からの借入れについて、ご家族が保証人となっているような場合には、保証人に対して請求されてしまいますので、保証人であるご家族に内緒で任意整理をするというのは、難しいです。保証人に対して請求されないようにするためには、保証人にも一緒に任意整理をしてもらうなどの対処が必要となります。

なお当事務所では、ご家族に内緒にされたいというご希望がある場合、任意整理完了時の和解契約書のお渡し方法を、事務所名や司法書士の肩書を削除した個人名での郵送にし、ご家族に怪しまれないように工夫をします。

ただし、任意整理の手続きであっても、家族に絶対にバレないというわけではありません。以下のようなケースで、ご家族にバレてしまうことがあります。

家に訴状が届いて家族にバレる

たとえば、任意整理が開始した後、思うように収入が安定しない場合など、和解(債権者との合意)までに時間がかかりすぎてしまうことがあります。

なかなか和解をすすめることができなくても、半年ぐらいの間は、多くの会社が待ってくれるのですが、中には厳しい対応をする債権者もあって、任意整理開始から数ヶ月が経過すると、訴訟を起こしてくることがあります。

訴訟を起こされると、裁判所から訴状が送られてきますが、送られてくる場所は、司法書士事務所ではなく、ご本人のご自宅となります。そして、ご自宅に届いた訴状を家族に見られることで、債務があることや任意整理していることが家族に発覚してしまうことがあるのです。

司法書士が辞任して督促が再開してバレる

司法書士に任意整理をご依頼いただいたあとは、司法書士から債権者に受任通知が発送され、債権者の督促は止まります。

しかし、司法書士費用の未払いがあったり、司法書士からの連絡に対して折返しのご連絡がないなど、長期間連絡が取れない状態が続くようであれば、司法書士は任意整理の手続きを中止し、辞任(手続き中止)することになります。

司法書士から辞任の通知を受け取った債権者は、取り立てを再開します。携帯に連絡しても連絡がつかない場合には、会社やご自宅に電話をしたり、督促状を送ったりするかもしれません。

そして、ご家族が債権者からの督促状を見れば、中身を見なくてもローンやクレジット関係の書類と気がつくかもしれません。
このようにして、ご家族に債務整理の事実がバレてしまうことがあります。

このような事態を避けるためには、債務整理ご依頼後に司法書士との連絡が途絶えることのないよう、事務所の電話番号を登録して、事務所からの電話に気がついたら、早めに折返しのご連絡をいただければと思います。

家族にバレるその他のケース

また他には、ご家族にご自身のカードを渡している場合や、ご家族が家族カードを使っている場合などには、任意整理をすることでカードが止まって、怪しまれてしまうことがありえます。

カードが止まるのは、任意整理をした会社だけではありません。カードの更新のときなどには、任意整理から除外した債権者のカードも止まる可能性が高いので、家族にカードを渡している会社だけ債務整理から除外しても、ご家族に渡しているカードも止まってしまい、怪しまれてしまうかもしれません。

さらに、無事に手続きが終わった場合にも、信用情報の事故情報は、任意整理から約5年(または完済から約5年)残ることが多いため、将来家族から保証人になってほしいとかローンを組んでほしいと頼まれたときに、審査落ちしてしまって、やはり怪しまれてしまうことがありえます。

他には、任意整理をするときには、それまでカード決済していた生活費について、別の方法に変えていただく必要があります。たとえば、携帯料金をカード払いしていたら、口座引落しやコンビニ払いに変えなければいけない場合があります。これも、ご家族に怪しまれる原因になるでしょう。

自己破産・個人再生の場合

任意整理は家族に内緒で進めることができやすいのに対して、自己破産や個人再生の場合には、原則として、同居の家族に内緒ですすめることは難しいです。

任意整理とは違い、自己破産や個人再生というのは、裁判所に債務の減免の申し立てをする、厳格な手続きであるためです。

裁判所への自己破産や個人再生の申し立てにあたっては、給与明細や収入証明、通帳などの資料の提出を求められますが、これらの資料は「同一家計の家族」の全体について求められるため、家族の協力無しには資料の提出ができず、手続きが進められないため、家族に自己破産や個人再生をすることを伝えざるを得なくなってしまうことが多いのです。

内緒で進められる可能性のある方法

上記のように、同居の家族と一体の家計であることによって、自己破産や個人再生は家族に内緒で進めることが難しいのですが、内緒で進められる可能性のある方法があります。

それは、同居家族と家計を切り離し、同一家計ではない状態にするという方法です。
同居家族であっても、「同一家計ではない」ご家族については、家計収支表から除外することができます。そうすると、家族の協力なしに手続きができることになり、家族に内緒で手続きができることになります。

「家計を切り離す」というのは、他人同士がルームシェアをしている場合のように、同居家族と完全に財布が別になっている状態にするということです。

ただし、この「同一家計かどうか」という判断は裁判官がすることになります。
したがって、家族と家計を切り離し、財布を別にしているから同一家計ではないと主張しても、裁判官によって一体の家計と判断されると、家族の給与明細や収入証明、通帳などの資料の提出を指示されることがあります。

そうなると、「家族に内緒なので資料が提出できません」というのは裁判所に認められないため、どうしても資料の提出ができなければ、手続きを断念せざるを得ないことになります。

2.債務整理のご家族への影響

ご家族に内緒ではないけれども、債務整理をすることによるご家族への悪影響を心配される方も、たくさんおられます。
しかし実は、債務整理をしても、ご家族にはほとんど影響はありません。

たとえば、債務整理をすることによる信用情報への影響も、ご家族には及びません。
債務整理をすると、信用情報に事故の情報が登録されますが、信用情報は個人ごとに編成されていますので、信用事故の情報は債務整理をしたご本人についてのみ登録されます。

ご家族が債務整理をされたからといって、債務整理をされた方のご家族の信用情報には、何も事故の情報は登録されませんので、ご家族には債務整理による信用事故の影響は及ばないということになります。

また、家族所有の持ち家にお住まいの方が、「自分が自己破産することで家族が持ち家を取られてしまったりしないか」と心配されることがありますが、自己破産される方以外の方が所有する不動産に、債権者が手を出すことはできません。

ご家族の就職についてご心配される方も多いですが、就職にあたり、ご本人の持つ適性や能力以外のことを採用の判断基準とすることは不当ですので、ご家族の債務整理について会社から調べられることは、まずありません。

3.まとめ

以上、債務整理のご家族への影響や、ご家族に内緒で債務整理の手続きができるかについて、ご説明いたしました。

当事務所にご依頼いただいた方の中にも、「夫にバレたら離婚されるから絶対に相談できない」とか、「借金していることが両親にバレたら家を追い出されるから絶対にバレたくない」などと考えられ、ご家族に内緒での手続きを希望される方は、大勢おられます。

しかし中には、思い切ってご家族に相談してみられた方もおられますが、そのようなケースでは、ご本人の心配されたようにはならず、ご家族が親身になって今後の最善の解決法をいっしょに考えていただけたということも多かったように思います。

現在、借金に正面から向き合って、専門家にも相談をしており、解決は不可能ではないと言われている、ということがわかれば、ご家族の心配も軽くなり、思っていたほど強い拒否反応にはならないかもしれません。

ご家族に内緒にせず、すべてお話しして協力してもらうという選択肢についても、最初から排除せず、一度ご検討いただければと思います。

債務整理のご家族への影響について、何かご不明な点があれば、司法書士までお問い合わせください。

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