債務整理相談の流れとご注意点

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債務整理相談の流れとご注意点

司法書士松谷の写真

債務整理に興味をもたれても、どんな事務所に相談すればいいのか、何を準備すればいいのか、司法書士から何を聞かれるのかなど、疑問や不安に感じられることがあると思います。

そこで、このページでは、「債務整理相談にあたってのコツやご注意点」について、なるべく詳しくご説明いたします。

債務整理の相談をする事務所を選び、相談予約をして、実際に事務所に行って債務整理の相談をするまで、流れにそって、どうすればうまくいくか、どのような点に注意するべきかなどを解説してまいります。

1.債務整理相談の流れとご注意点

債務整理相談の流れにそって、順番にご注意点をご説明していきます。

1-1.相談をする事務所を選ぶ

では、債務整理の相談をする事務所選びのポイントをお伝えしたいと思います。

まずは、ホームページ等で、債務整理を依頼したときにかかる費用をご確認ください。 債務整理費用は、事務所によってかなり幅があります。同じ手続きでも、事務所によって倍ほど費用が違うこともあります。

「費用が高すぎる事務所に依頼して、費用が払えなくて辞任される」という定番の失敗パターンにはまらないよう、費用は慎重に比較してから、相談する事務所をお選びいただきたいと思います。

また、見た目の費用の安さだけで決めず、「費用の総額が明確な事務所」に相談するようにしましょう。ホームページでぱっと見ると安そうに見えても、よく見ると「○万円~」のようになっている事務所があります。これだと、上限が書かれていないため、最終的にどのぐらいの費用がかかるかわかりません。このような、費用がいくらかかるのか、正式に依頼するまではっきりわからないような事務所に相談するのは、避けた方が無難です。

次のポイントは、これもホームページに、債務整理についてご自身が知りたいと思う情報や疑問点についての解説が詳しく書いてある事務所に相談するべき、ということです。

ホームページに知りたい情報が載っているということは、相談者が何を知りたいのかがよくわかっている、債務整理の経験が豊富な事務所である可能性が高いからです。

その他、もう少し詳しく事務所選びのチェックポイントについてお知りになりたい方は、こちらのページで詳しくご説明しています。

債務整理の「おすすめ事務所」紹介サイトにご注意

債務整理相談をする事務所選びの注意点・・・
・事前にホームページで費用を比較する。上限が書かれていない事務所は避ける。
・ホームページ上に、債務整理の知りたいと思う情報について詳しい解説がある事務所を選ぶ。

1-2相談予約をする

「この事務所に債務整理の相談をしたい」と思える事務所が見つかったら、事務所に相談予約をしましょう。

債務整理の相談をする際、通常は、事務所での面談による相談となりますが、新型コロナウイルス感染を避けるため等、やむを得ない事情があれば、事務所に行かず、電話やメールでの相談が可能な場合もあります。

相談予約は通常、電話またはメールで行います。
まず、相談のためにまとまった時間を取れる日時をご連絡ください。所要時間は1時間~1時間半程度となることが多いでしょう。

メールでご予約をされるとき、メールの本文に「相談したい内容」と「相談希望日時」を書いておかれると、スムーズに相談に臨めるでしょう。

(メール例)

クレジット3社と銀行系1社から合計280万円の借り入れがあります。

現在月8万円程度ですが、最近収入が減り、毎月の返済金額を5万円程度に減らしたいと思い、連絡をさせていただきました。

希望日は1月15日または22日の18時以降です。よろしくお願いいたします。


また、ご希望の手続きが決まっているのであれば、「自己破産について相談したい」「任意整理について相談したい」ということも、書いてください。

相談予約時の注意点・・・
・来所相談なのか、メール等のリモート相談なのかを確認する。
・スムーズに相談できるよう、メールにはシンプルに相談内容をまとめる。

1-3.相談時の持ち物などを準備する

債務整理相談の当日は、カードや明細等の債務に関する資料、運転免許証等の身分証、シャチハタ以外の印鑑などをお持ちください。

また、以下の点について、メモをご持参されれば、ご相談がスムーズに進みます。

・どこの会社にどのぐらいの債務があるか
・それぞれの会社について、いつから借り始めたか
・債務が増えた原因
・家計収支(収入と支出の一覧)

いずれも、大体の数字で結構ですので、通帳や明細なども見ながら、事前に簡単なメモをご作成いただければと思います。

また、正式に債務整理を依頼する可能性が高い場合には、相談に行かれる前に、「できればやっておいていただきたいこと」が、ふたつあります。

ひとつは、「支払い方法の変更」です。支払い方法がクレジットカード払いになっているものがあれば、銀行引き落としやコンビニ払いなど、別の支払い方法に変えることです。

債務整理をするとクレジットカードが使えなくなり、クレジットカード払いはできなくなりますので、事前に支払い方法をクレジットカード払い以外の方法か変更しておくと、ご依頼後の手続きがスムーズに進みます。

もうひとつは、「銀行の口座凍結への対応」です。銀行のカードローンなどを債務整理すると、その銀行の預金口座が凍結され、口座から出金ができなくなることがあります。この口座の凍結に備えて、あらかじめその口座にお金が入らないように対処するということです。

具体的には、凍結の恐れのある銀行口座にお給料が振り込まれるような場合には、給与振り込み口座の変更が必要となるかもしれませんので、給与振り込み口座の変更がいつからできるか、お勤め先に確認してみる必要があります。

これらは、事前にしておいていただくと手続きがスムーズに進みますが、まだ手続きするかどうかわからない場合など、事前にはやりにくい場合には、後日、ご依頼の後にしていただいても大丈夫です。

相談時の持ち物と事前準備についての注意点・・・
・相談時に聞かれる家計収支や借り入れの経緯について整理してメモを持っていく。
・カードや銀行口座が使えなくなるのに備えて支払い方法の変更や口座からの出金をしておく。

1-4.債務整理の相談当日

債務整理相談のとき、司法書士からどのようなことが聞かれるのかについては、下記のページで詳しくご説明しています。

任意整理の相談の様子
個人再生の相談の様子
自己破産の相談の様子

債務整理相談の当日は、以下のような点にご注意いただきたいと思います。

まず、当然のことですが、相談開始時刻に遅刻しないようにご注意ください。次の予約が入っている場合などには、相談が途中で終わってしまうこともあります。特に来所相談の場合、場所がわからないときには、道に迷うことも考えて少し早めに事務所に向かうようにしましょう。

そして、司法書士が債務の内容(どの会社にいくらの債務があるか)をお聞きしたときには、一部の債権者を除外したりせずに、債務の全体をお伝えください。キャッシングだけでなく、ショッピングのリボ払い分や分割払い分も、抜かさないようにお伝えください。奨学金や親族からの借り入れも、債務です。

特に任意整理の場合には、一部のカードだけ手続きすることができるため、手続きせずに手元に置いておきたいカードについて、申告されない方がおられます。しかし、債務整理の方針は、手続きから除外する債務も含め、債務全体を考慮して決定する必要がありますので、必ず全体をご申告ください。

次に、簡単なメモ程度で結構ですので、債務が増えていった原因を整理しておいていただければと思います。

その場で考えても、意外と昔のことはうろ覚えになってしまっていることが多く、「なぜ債務が増えたのか」がよくわからないことがありますので、事前に整理しておかれることをおすすめします。

債務が増えていった経緯と原因をはっきりさせることは、重要です。
自己破産の場合の免責不許可事由の有無に影響するほか、任意整理や個人再生の今後のお支払いの見通しを立てるためにも、把握しておく必要があるためです。

そしてご相談の結果、多くの場合に、何らかの債務整理方針が示されるでしょう。しかし、下記のような場合には、その場で債務整理の依頼をせず、いったん持ち帰って検討される方がいいでしょう。

・費用が高すぎると感じる場合
・債務整理のデメリットが大きいと感じる場合
・説明された任意整理や個人再生の支払いが難しいと感じる場合
・相談した司法書士や弁護士が頼りないと感じる場合

相談の結果、示された債務整理方針が納得のいくものであれば、正式に債務整理をご依頼ください。

債務整理相談当日の注意点・・・
・債務の内容を聞かれたら、一部の債権者を除外したりせずに、債務の全体を伝える。
・債務が増えていった原因を整理しておき、メモを持参する。
・相談結果に不安があれば、即決せずに一度持ち帰る。

2.まとめ

以上、債務整理の相談先を選んで予約をして相談、ご依頼に至るまでの、具体的な流れとご注意点などをご説明いたしました。

債務整理のご相談は、遅くなればなるほど選択できる方法の幅が狭くなることが多いです。なるべく痛みが少ない手続きで済むよう、お早めに、最適な相談先にご相談ください。

この下に、松谷司法書士事務所によくお問い合わせをいただく、債務整理のご相談に関するご質問とその回答をまとめております。こちらもぜひお読みください。

事務所から遠方に住んでいますが、債務整理の相談ができますか??

以前は、すべての債務整理のご相談について必ずご来所いただき面談を行っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降は、やり方を変更しました。

現在は、すべてのご相談について面談を必須とはしておらず、ご希望があれば、ご来所されずにご相談・ご依頼が可能です。

ただし、面談なしでご依頼をお受けできるのは、任意整理や時効援用のみになります。自己破産や個人再生の手続きについては、複数回の打ち合わせや大量の資料のやり取りが必要となるため、ご来所いただけない方からのご依頼はお受けできません。

債務整理の相談に費用はかかりますか??

ご相談のみで正式にご依頼されない場合には、相談料などの費用は一切かかりません。正式にご依頼いただいたときに初めて、費用が発生します。

家族など、カードの契約者本人以外でも相談できますか??

ご相談のみであれば、まずはご家族など、ご本人以外の方からのご相談でも大丈夫ですが、正式にご依頼をいただく際には、ご本人にご意思の確認をしたうえで、契約書にサインしていただく必要があります。

別の事務所に相談中ですが、そちらの事務所にも相談してもいいですか??

他の事務所にご相談中であっても、大丈夫です。ご相談中の事務所にご依頼をされるかどうか迷っておられるときや、ご依頼はしたけれどもキャンセルしようと思っているときなども、ご遠慮無く当事務所にご相談ください。

債務整理の相談をした後、その場ですぐ依頼しないといけませんか??

ご相談後、いちどお持ち帰りいただき、じっくり検討してからご依頼をいただいても、問題ありません。また、ご相談のみでご依頼はされなくても、構いません。

債務整理の相談をした後、どのぐらいで手続き開始となりますか??

正式にご依頼をいただければ、ご相談日の当日または翌日には、債権者に対して受任通知を発送します。受任通知が届けば、取り立てはストップします。

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